40代から語学留学を考える人の中には「海外とのやり取りが増えて英語を習得する必要がある」「自分の能力や人間性を高めたい」といった明確な目的を持っている人がほとんどではないでしょうか。
しかし、語学留学というと10代や20代といった若者が大半を占めるイメージがあって、なかなか踏み出せないという人も多いはずです。
実は最近、40代からの語学留学によって活躍の幅を広げている人が増えてきています。今回は、40代からの大人の語学留学、短期留学の魅力やポイントを紹介していきます。
40代からでも遅くない!語学留学のメリットとデメリット
40代で初めて語学留学に挑戦する人の中には「留学して英語力を習得することは本当にできるのか?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
しかし、最近では40代以降の大人世代が、語学留学をきっかけにキャリアアップに成功したというケースが増えてきています。英語を習得するのに年齢は関係ないのです。
では、40代からの語学留学のメリットとデメリットをそれぞれ比較しながら、イメージを膨らませていきましょう。
大人の語学留学3つのメリット
40代から語学留学するには沢山のメリットがありますが、特に強調したい3つメリットをご紹介します。
留学に対する目的が明確なので、滞在期間を充実して過ごせる
40代からの大人の語学留学の最大のメリットは、留学の目的がはっきりしているので滞在期間を有効に活用できることです。
語学留学において、留学の目的が明確であることは英語を学ぶモチベーションを保つうえでとても重要です。留学中のビジョンやプランが明確なので、現地に着いてからの時間をより効率的に充実して過ごせます。
金銭的に余裕があり、海外を思い切り満喫できる
40代以上のほとんどが、社会人として数十年の経験を積み重ねており、ある程度経済的に余裕がある人がほとんどでしょう。
10代や20代ではできないような海外の楽しみ方ができるのが大人の語学留学のメリットです。格式高い海外のレストランに行ったり、さまざまなアクティビティを堪能できたりと、若い人ではできない楽しみ方をすることができます。
英語以外の学びが豊富
大人の語学留学では、英語学習だけではなく、世界中から集まるさまざまな国の人の文化や価値観、国の歴史などを学べます。
観光目的の渡航と語学留学の異なる点は、現地の人に限らず語学学校で出会うさまざま国から集まった人たちとつながりを持てることです。
そういった世界中の人と関わる中で、日本との違いに気付いたり、グローバルな視点で物事を見られるようになったりと、これまでの人生経験をベースに新たな視点を学ぶことができます。
大人の語学留学2つのデメリット
さあ留学しようとする状況ならほとんどデメリットありません。デメリットというと、留学すると決める前の段階や、留学後に多少有るかもしれません。
では、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
そもそも留学する時間を作れない
大人の語学留学の最大のデメリットは、そもそも留学のための時間を捻出できないことでしょう。
社会的な地位も上がり、簡単に休みを取れるポジションではなかったり、家族がいたりすると、さまざまなことを調整する必要があり、なかなか実現するのが厳しいという人も多いのではないでしょうか。
留学するためには、周囲の理解や協力が欠かせません。
留学後のキャリア
留学する時間を捻出できたとして、それが休職期間なのか、一旦退職した転職の合間の時間なのか、状況は人によって異なりますが、少なからず経歴にブランクを開けることになります。
留学から戻ってきた時に、前と同じポジションで働ける補償があるかどうか、転職活動が上手くいくかどうかといった不安はよぎります。
若い世代と比べると留学後のキャリアに不安を感じやすくなるのが、もうひとつのデメリットです。
40代からの語学留学でチェックすべきポイント
語学留学すると決めれば、まずチェックしておきたいポイントを抑えましょう。
特に40代から短期留学したいのであれば、ポイントを抑えて効率的に進めていきたいですね。
渡航先選び
40代からの語学留学で最もポイントになるのは、渡航する国ではないでしょうか。どの国に行くかによって留学生活の充実度も学校の質も大きく左右されます。
健康面や交通の便などに配慮する
40代からの留学では、健康や体のコンディションなども気になるところです。日本語の通じる医療サービスがあるのか、滞在先から学校までの距離が遠く、通学するだけで疲れてしまわないか、といった懸念事項も出てきます。
健康や体のコンディションに関することは渡航先を選ぶ上で大切です。なるべく気候が安定しており、交通網が整備されている国や都市であれば、そこまで不便やストレスを感じることは少ないでしょう。
目的に合った環境が整っているか
留学の目的は、語学学校での英語の習得がメインですが、放課後や休みの日をどう過ごしたいかも大きなポイントになります。
例えば、海外の大自然を満喫したいと考えている人には、ニューヨークやロンドンといった大都市はあまりおすすめできません。
40代からの語学留学の場合、短期留学である場合が多いため、短い期間でその国を満喫できるかどうかがポイントになります。
英語学習以外の目的を明確にし、その目的が実現しやすい渡航先を選ぶのも大切です。
食事や生活環境
健康面と関係してきますが、食事や生活環境もポイントになります。例えば、セブ島留学では、留学費用に滞在先のホテルや朝昼晩の食事が含まれています。そのため、面倒な自炊や掃除をする必要がなく、リゾートを満喫できます。
一方で、アメリカやオーストラリアといった欧米の場合、滞在先を自分で見つけなければならなかったり、食事に関することも自分でしなければいけなかったりします。
最近では、欧米でも日本食が広まっており、日本食レストランも増えていますが、健康に関しては自己管理を心掛ける必要があります。
語学学校選び
国選びと同じくらい学校選びは重要です。
学校選びで失敗しない為の注意点をぜひチェックしてください。
キャリアを考え、短期集中できる短期留学がおすすめ
40代からの語学留学は、短い期間で集中して英語力を身に付ける短期留学がおすすめです。多くの語学学校が、最短で1週間から受講できるコースを設けています。
さすがに1週間では短すぎるという場合は、大体1ケ月以内のコースにしておくと、留学から戻ってきてからのキャリアに関する不安も軽減されるでしょうし、家族や会社にかける負担も最小限に抑えられます。
ビジネス英語コースや年齢別コースの有無、学校全体の雰囲気
語学学校によっては、ビジネス英語コースに力を入れているところや、対象年齢を25歳、30歳以上など、年齢制限を設けて大人世代をターゲットにしているところもあります。
そういった学校に集まるのはそれぞれの国で社会人経験をしてきた人であることが多いので、学校全体の雰囲気も落ち着いています。
反対に、10代や学生といった若い世代をターゲットにビジネスを展開している学校もあります。そういった学校は、大人にとっては落ち着かない雰囲気である場合が多いです。
少人数制のクラスかどうか
最近では、多くの語学学校が少人数制を売りにしており、大体1クラス10~15人以内と制限しています。
少人数制かどうかは、渡航する時期によって異なり、春や夏といった学生の数が増える時には、普段は少人数制をとっている学校も1クラス当たりの人数を増やさざるを得ない状況になります。
なので、一般的に留学生の数が減る秋や冬といった時期を狙って渡航するのがおすすめです。
※渡航する国によっておすすめの渡航時期は異なります
大人世代におすすめの国や語学学校
大人に人気でおすすめの留学先の国から語学学校を厳選してご紹介。
若い学生とは違う、大人の留学先と学校をご紹介します。
イギリス
“ブリティッシュイングリッシュ“が学べるイギリスは、歴史情緒漂う街並みやオックスフォード大学やケンブリッジ大学といった優秀な大学が集まるオシャレな国であることで有名です。
そんなイギリスでは、歴史的に価値の高い芸術や音楽を堪能したり、郊外の湖水地方の自然を満喫したりと、まさに大人ならではの楽しみ方ができる国だと言えます。
EC London 30+(イギリス・ロンドン)
EC London 30+は30歳以上の大人限定の語学学校です。世界各国から集まる同年代の人たちと集中して勉強できる環境が整っています。
クラスは小グループ制で、会話やディスカッションなどの時間を多く取り、積極的に英語を話せるように配慮されています。
週20レッスンの一般英語で読む・書く・話す・聞く、の4技能を高め、プラスαで週10レッスンのビジネス英語も受講できるコースがあるので、社会人の語学留学に最適です。
最短で1週間からの受講が可能で、休みの日にはロンドンから電車でマンチェスターやリバプールといった観光地への小旅行を楽しむこともできます。
参考:イギリス英語から現代に役立つ専門スキルまで幅広く学べるイギリス留学の魅力
カナダ
世界第二位の国土を誇るカナダは、広大な自然と様々な国の文化が融合していることが魅力の国です。
西海岸のバンクーバーはカナダのイメージに反して、年間を通して過ごしやすく冬でも雪が降る日はほとんどありません。
カナダの英語は訛りが少なく、きれいな発音を学べることで人気があり、30代以上向けのコースが充実していることもポイントです。
グローバルビレッジ(カナダ・カルガリー、バンクーバー)
グローバルビレッジはバンクーバーやトロントなどカナダ国内の4か所にキャンパスを構える語学学校です。
そのうちバンクーバー校とカルガリー校には、30歳以上を対象とした一般英語のコースがあり、落ち着いた少人数のクラスの中で学ぶことができます。
また、ビジネス英語コースもあるので、ビジネスシーンで必要な英語力を養うこともできます。プレゼンテーションやディスカッションなどのやり方を実践形式で学習することが可能です。
バンクーバー校ではカナダの都会的な部分を楽しむことができ、カルガリー校ではカナダの大自然を満喫することができます。目的に合わせて渡航先が選べるのもポイントです。
参考:おすすめカナダ留学!費用や準備からおすすめ都市まで完全ガイド
フィリピン
東南アジアの島国フィリピンは、実は日本から一番近くで英語が学べる留学先として高い人気を集めています。
フィリピン語学留学の最大の特徴は、留学費用やプラン内に、宿泊施設や食事が含まれていることです。
授業もマンツーマンレッスンが主流なので、疑問点をすぐに解決することができます。短期間で集中して勉強するのには最適の環境です。
ジーニアスイングリッシュ(フィリピン・セブ)
ジーニアスイングリッシュは、講師に多くのネイティブスピーカーがいる国際色豊かな語学学校です。
セブのリゾート施設内のコンドミニアムが学校と宿泊施設となっており、リゾートを満喫できる贅沢な環境の中でマンツーマンレッスンを受けることができます。
ビジネス英語コースでは、マンツーマンレッスンと、ネイティブスピーカーによるグループレッスンでインプットとアウトプットをバランスよく行い、実際のビジネスシーンで活用できるビジネス英語を習得します。
個々のレベルや要望に合わせたオーダーメイド授業を受けられるので、短期間で効果的な英語力の伸びを実感できます。
参考:日本から最も近い英語留学ができる国フィリピン!特徴やメリットとデメリットを紹介
留学にかかる費用
留学にかかる費用は、渡航する国や期間、受講するコースによって異なります。
また、渡航する時期によっては航空券が高いこともあるので、なるべく費用を抑えて留学したい場合には、そういった条件を総合的に判断する必要があります。
傾向としては、アメリカやイギリス、カナダといった人気の留学先は物価が高く、留学費用もそれなりにかかります。
一方でフィリピン、セブ留学は日本からの距離が近いことや物価が安いため、費用を抑えて留学できるメリットがあります。
ただし、40代からの留学でポイントなのは、費用よりもいかに効率的に英語力を身に付けられるかが最大の観点ではないでしょうか。
安さで渡航先を選ぶのではなく、自分の目的に合った国や学校を選択することをおすすめします。
今回紹介する費用はあくまでも一例です。参考程度にご覧ください。
1週間の短期コースで語学留学をした場合の費用
※授業料、生活費、食費などを含む
- アメリカ 約26万~
- フィリピン 約11万~
- カナダ 約16万~
- イギリス 約18万~
40代から短期留学まとめ
語学留学をするのに、早すぎることも遅すぎることもありません。「留学しよう」と決めたその時がベストタイミングです。
特に40代からの語学留学の場合、10代や20代では気付けないような大人な視点で世界を見ることができますし、英語学習に対する必死さも若者以上に高いことが多いです。
年齢で尻込みせずに、これからますますのキャリアアップを目指して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。