新型コロナウイルスによるカナダ留学への影響は?カナダの最新状況

カナダ影響コロナ 新型コロナウイルスに関するお知らせ

新型コロナウイルスの感染拡大によって、カナダへ留学予定だった人やカナダへの留学を考えていた人は、大幅なプランの変更を迫られました。

カナダへ渡航するのを楽しみに準備をしてきた人にとって、この見通しの立たない状況はなんとも歯がゆくてストレスの溜まるものでしょう。

そんな人たちが気になるのは、最新のカナダ留学に関する情報です。

今回は、新型コロナウイルスによるカナダ留学への影響をカナダの最新状況と合わせて紹介していきます。

※今回紹介する最新情報は2020年8月9日時点のもの

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コロナ禍におけるカナダ国内の最新状況

●カナダの最新状況

8月8日現在、カナダの感染者数は約11万人、死者が約9,000人と依然として予断を許さない状況が続いています。
最新の感染者数に関する情報をカナダ政府は公式のホームページで日々更新しています。

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection.html#a1
(カナダ政府発表 新型コロナウイルス最新情報サイト)

また、カナダ政府はGoogleとAppleが共同開発した新型コロナウイルス接触者追跡アプリCOVID Alertを発表しました。
個人情報を入力する必要なく、感染者との接触の有無が分かるため安全性が高く、トルドー首相も自身のTwitterで利用を呼びかけています。

カナダ国内における新型コロナウイルスへの対応や経済活動の再開に関する動きは各州によって異なります。
今回は留学先としても人気の高いBC州(ブリティッシュ・コロンビア州)とオンタリオ州、ケベック州の措置や状況を紹介します。

BC州(バンクーバー)

BC州の保健省は早期から積極的な対策を行っており、トロントやモントリオールなどの地域と比較すると感染者数を抑えられています。

また、感染予防と経済活動の再開のバランスを見ながら徐々に規制の緩和を行っており、4つのフェーズ(段階)に分けて経済を再開しています。

現在はフェーズ3まで進んでおり、ホテルやエンターテインメントなどの大人数が集まる活動も、フィジカルディスタンス(物理的距離)やマスク着用などを条件に許可されました。

7月29日に9月以降の学校再開計画が発表され、小中高校の対面による授業再開が決まりました。また、BC州保健省では、感染者が搭乗していた飛行機の便名や、飲食店の名前を公開しています。

https://www2.gov.bc.ca/gov/content/safety/emergency-preparedness-response-recovery/covid-19-provincial-support/bc-restart-plan#protective-measures
(BC’s Restart Planより参照)

オンタリオ州(トロント)

トロントのあるオンタリオ州は、カナダで2番目に感染者の多い州であるため、州政府は慎重に経済活動の再開を進めています。

7月17日には、トロントを含むオンタリオ州全域が経済再開計画のステージ3に移行することを発表しました。

これによって、適切な感染予防対策を行うことを前提にほぼ全てのビジネスやサービスの再開が認められたことになります。

9月からは幼稚園や学校も再開され、より経済活動が活発になることが予想されます。それと共に第二波の拡大も懸念されていることから、州政府は慎重な行動を呼びかけています。

https://www.ontario.ca/page/framework-reopening-our-province-stage-3
A Flamework for Reopening Our Province(オンタリオ州の活動再開の枠組み)より参照

ケベック州(モントリオール)

残念ながらモントリオールのあるケベック州は、現時点でカナダで感染者数が最も多い状況にあります。

州政府は細かな規制緩和プランを打ち出し、感染拡大を抑え込もうとしていますが、感染者数の発表に間違いがあったり、長期療養施設でクラスターが発生したりと問題も多く、批判の声もあがっています。

7月18日から屋内公共施設内でのマスク着用が義務付けられ、それに違反した場合、400~6,000カナダドル(約3万円~約45万円)の罰金が科せられます。

また、モントリオール圏を除くケベック州の小学校や保育施設は5月からすでに再開していましたが、9月からは全ての学校活動が再開されることになりました。

https://www.quebec.ca/en/health/health-issues/a-z/2019-coronavirus/gradual-resumption-activities-covid19-related-pause/
(Gradual resumption of activities under the COVID-19-related pause)より参照

現在カナダで行われている入国制限措置や規制

カナダ政府は2020年6月15日にアメリカ以外の国からの入国規制を8月31日まで延期すると発表しました。(アメリカとカナダの国境封鎖は8月21日まで)この入国規制では、カナダ国籍、永住権保持者、その家族以外は入国が禁止されています。

下記の人は例外として入国が認められています

  • すでにカナダに入国したことがあり、有効なビザの原本を保有している
  • 2020年3月18日以前に発行された承認レターのある学生ビザを所持している
  • カナダの企業から発行されたジョブオファー(内定通知)を取得しているワーキングホリデービザを所持している

ただし、入国資格があったとしても実際に渡航するまでには様々な規定があります。

  1. 日本出国時に航空会社による健康チェック
  2. 搭乗前にCBSA(カナダ国境サービス庁)による入国可否審査
    ※入国規制中でも例外的に認められているビザや承認レター、所定の書類などを所持していれば問題ないと言われています。しかし、あくまで最終的な入国可否の判断はCBSAのスタッフによります。
  3. 空港内、機内でのマスク着用の義務
  4. 自主隔離計画書の提出(BC州のみ)
    ※カナダ全体的にはArriveCAN AppというアプリやWEBページなどで、個人情報や搭乗した便名、自主隔離の計画などの申請をカナダ到着48時間前に行うことが求められます。指定の紙面に記載し、入国審査官に申請することも可能です。しかし、時間や手間がかかり、審査官によって対応が異なるなどリスクが高いため、カナダ政府はオンライン上での申請を強く勧めています。
  5. カナダ到着後は症状がなくても14日間の自主隔離を必ず行う
    隔離期間中には移民局から2回、体調の変化やきちんと隔離を守っているかの確認の電話がきます。万が一違反した場合、禁固刑や高額の罰金刑など厳しい処罰が科せられます。

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/latest-travel-health-advice.html#a_arriveCAN
(カナダ政府によるカナダに入国する際の規制に関する情報)

最新の航空会社の運航・運休状況

現在、国際線を受け入れているカナダの空港は、バンクーバー・トロント・モントリオール・カルガリーの4つに限定されています。

日本からの国際線は8月時点では東京―バンクーバー間のみで運航しています。

日本航空(2020年9月30日まで)

成田―バンクーバー…水・木・土・日 運航

全日空(2020年9月30日まで)

羽田―バンクーバー…月・水・金 運航
※現段階でJAL、ANA共にトロント便は運休

Air Canada

成田―バンクーバー…週5便
※成田―トロントは10月1日から週3便で運航を開始する予定

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カナダ政府の留学生への措置とカナダ留学の可否

● カナダの語学学校の現在の状況

カナダの多くの語学学校がオンライン授業を展開しており、渡航できなかった人たちがそれぞれの国から受講することができるシステムが整っています。

一部の学校では、7月末からすでに在籍している生徒のために感染対策を徹底した上で、対面による授業を再開したところもあります。

カナダ政府の留学生への措置と留学の可否

カナダ政府は、2020年3月18日以前に承認された学生ビザの承認レターを所持している人の入国を認めています。

しかし、先ほどの入国措置でも紹介した通り、カナダ政府はカナダ入国に際して細かな規定を設けています。

特に14日間の自主隔離は、隔離場所の確保や隔離期間中の必要な物資の調達方法といった課題があります。

中には、留学生を受け入れ予定で、14日間の自主隔離場所でもあったホームステイ先が、突然受け入れを拒否するというケースも起きています。

ホームステイは受け入れるホスト側にも感染のリスクがあるため、無理強いはできません。

そういった場合、自主隔離ができる滞在先を改めて探し直す必要があり、それを政府指定のホテルなどにした場合、多額の費用がかかることも予想されます。

また、カナダ移民局は7月21日に入国資格のある学生ビザを持っている人でも、現時点で渡航する必要性がない限り、入国を拒否することを発表しました。

現在、多くの語学学校やカレッジなどでオンライン授業が行われているため、日本からでも受講できる場合は渡航の必要性を認められず、入国が拒否されるということです。

さらに、2020年9月15日以前に学生ビザの申請を行った場合、学生ビザ申請は2段階で行われることになりました。(カナダ国内からの申請には該当しません)
しかし、カナダ政府は、この通りに学生ビザを申請しても承認できる保証はない。と前置きをしています。必要な条件を満たしていなければ却下される可能性も十分にありえることを示唆しています。

第一段階

通常通り申請を行い、申請が許可されれば仮の学生ビザが発行されます。これによって、オンライン授業の受講が可能です。

オンライン授業の受講期間も大学やカレッジ卒業後に申請できるポスグラの対象になるとしています。

バイオメトリクス(指紋登録)の免除者や追加書類の提出の必要がない人は正式な学生ビザが発行されます。

第二段階

バイオメトリクス(指紋登録)や追加書類の提出が求められます。ここでは、移民局の審査が入るため、全ての人に学生ビザが発行される保証はありません。

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/news/2020/07/minister-mendicino-announces-changes-to-facilitate-online-learning-for-international-students.html
(参照HP)

カナダ政府や移民局からの発表は頻繁に行われており、留学に関する情報も随時更新されています。こまめにカナダ政府からの情報を確認しましょう。

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/publications-manuals/operational-bulletins-manuals/service-delivery/coronavirus/temporary-residence/study-permit.html
(学生ビザに関する情報 カナダ政府HP)

カナダ留学の今後の見通し

現在、日本と同様にカナダもwithコロナとの生活様式を模索している段階です。海外の人たちを受け入れる前に、まずは国内の経済や安全を守ることに焦点を当てて対策が進められています。

しかし、一方で世界的にも多くの留学生を受け入れているカナダにとって、留学生の受け入れはビジネスにとってかなり重要な立ち位置を占めます。

留学ビジネスが与える経済効果は210億円以上でカナダ経済を支える要です。

そのためカナダ政府は、感染拡大の防止対策を徹底し、安全性を重視したうえで留学生の受け入れを徐々に再開していくのではないかと予想されています。

しかし、それがいつになるかどうかはっきりとしたことは現段階では分かりません。

最近では、語学学校やカレッジなどでオンライン授業を行うところも増えてきました。

実際にカナダに留学するのとは確かに異なりますが、日本にいながらカナダの学校の授業を受けられるオンライン留学に挑戦してみるのもひとつの方法ではないでしょうか。

【まとめ】新型コロナウイルスによるカナダ留学への影響

カナダは、アメリカやイギリスといった欧米諸国の中では比較的感染者数を抑えられており、それぞれの州で段階的な経済活動の再開が行われています。

カナダ政府は、感染が拡大し始めた当初から積極的な政策を打ち出しきました。そのスピード感と国民の声にコミットした様々な支援を見ていると、以前のようにカナダに留学できる日も近いのではないかという希望が持てます。

現段階では厳しいですが、また以前のように留学できるようになる日のために、今日本でできる準備をしっかり整えておきたいですね。

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